お客様のメリット
- 木材を生かした華やかな構面で建物の耐震性能を確保します。
- RC造・鉄骨造の新築・リニューアルなど様々な建物で無理・無駄なく木材利用できます。
- 木材利用により、地域産業の振興や森林保全などに貢献できます。
技術の特徴
T-WOOD BRACEは、RC(鉄筋コンクリート)造や鉄骨造にも適用可能な構造性能と華やかなデザインを兼ね備えた、木材と鋼板によるハイブリッド耐震構法です。
豊富なデザインのバリエーション
鋼板を斜め格子状に組んだブレースの枠内に、集成材・CLTなどの木材を配置して耐震構面を形成します。斜め格子の角度・間隔と木材の形状・配置との組み合わせにより、様々なデザインが可能です。
木材による構造性能の確保
ブレース内に配置された集成材やCLTが、ブレースの圧縮強度を高める座屈補剛材の役割を果たすことにより、建物の耐震性能(地震の揺れに耐える能力)の確保に寄与します。
木材利用の促進
RC造や鉄骨造の新築・リニューアル工事など多くの建築物に適用可能です。また、国産・地域産の木材を利用することにより、温もりある木質空間の創出とともに、地域産業の振興や森林保全に貢献できます。
実績・事例
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格 子
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市 松
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鱗
実績・事例詳細
米原市役所本庁舎
【公共建築物・新築工事へ初適用】
鉄骨造・地上5階建ての新庁舎のうち、2フロア吹き抜けの空間である正面エントランスに面するファサードの2構面に本耐震構法を採用しました。
当初、当該箇所には、一般的な鉄骨ブレースが設置される設計でしたが、公共建築物における更なる木材利用と、エントランスのデザイン性を重視する点から、実施設計の段階で変更を図りました。
エントランスでは、地元産の杉材を使った天井ルーバーとともに、木材利用による華やかな空間を演出しています。都市拠点の中心を担う施設として、市民・利用者に長く親しまれる建物となることが期待されます。
米原市役所本庁舎
大成建設 技術センターTAC.T OFFICE
【既存建物へ初適用】
1977年築・RC造・地上4階建ての本建物では、居室と廊下とを隔てる壁2構面、居室を隔てる壁4構面に本耐震構法を採用しました。
大画面で映像を視聴する居室の用途に配慮し、斜め格子にグリッド間隔の小さなパターンを採用した上で、集成材の補剛厚さも大きくし、透視性をやや制限しました。本耐震構法の意匠自由度の高さを活かすことができました。
設置箇所は、多数の執務者や来客者の目に触れる場所に位置しており、鋼板ブレースによる安全・安心に加え、木材の温かさを感じられる空間を演出しています。
大成建設 技術センター TAC.T OFFICE(1階)
社外表彰
ウッドデザイン賞2021(ライフスタイルデザイン部門、技術・研究分野):2021年10月ウッドデザイン賞運営事務局