お客様のメリット
- コンクリートにCO2を固定することで、脱炭素に貢献します。
- 鉄筋コンクリート構造物にも適用可能です。
- 既存のコンクリートプラントにも適用することができます。
技術の特徴
コンクリートを2段階で練混ぜ
コンクリート材料の10~30%を先行して練り混ぜます(1次練り)。この際、ミキサ内に設置されたノズルよりCO2を直接噴霧し、練混ぜ材料にCO2を確実に固定します。その後、残りの材料と併せて練り混ぜを行い、コンクリートを製造します(2次練り)。2段階に分けてコンクリートの練混ぜを行うことで、効率的なCO2固定化を実現するとともに、過度のCO2固定を防止することができます。
CO2を固定したコンクリートの材料特性
内部のアルカリ性を保持するとともに、強度も通常のコンクリートと同等です。
既存の設備への適用
既存のコンクリート製造プラントにCO2噴霧用のボンベやノズルを設置することで、本技術の適用が可能です。
環境配慮コンクリート 「T-eConcrete®」 と併用が可能
当社開発の「T-eConcrete®」に適用することで、更なるCO2排出量の削減が可能です。
※「T-eConcrete®」:
コンクリート材料製造時のCO2排出量を大幅に削減でき、一般的なコンクリートと同様の製造・施工方法で同等の性能を有し、高炉スラグ微粉末の大量使用により資源の有効活用に貢献するコンクリート
T-Carbon Mixingにおける
コンクリートの製造手順
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CO2噴霧の有無がコンクリート圧縮強度
に及ぼす影響の検証結果 -
「T-Carbon Mixing」適用による
CO2排出量削減効果
実績・事例
試験練り用ミキサに、密閉用の蓋とCO2噴霧ノズルを取り付け、コンクリートへのCO2固定化の検証を行いました。
その結果、①1次練り後の材料がCO2を固定化しアルカリ性を消失していること、②2次練り後の材料がアルカリ性を有していること、③CO2を固定化したコンクリートの圧縮強度が低下していないことを確認しています。
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試験練り用ミキサ(CO2噴霧装置搭載)
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試験練り用ミキサ内部
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1次練り後におけるフェノールフタレイン噴霧状況
(アルカリ性消失) -
2次練り後におけるフェノールフタレイン噴霧状況
(アルカリ性保持)