TAC.T BRIDGE

TAC.T BRIDGE 一般流通木材の利用領域拡大と環境配慮コンクリートによる
脱炭素社会の促進

お客様のメリット

  • 建築用建材として一般流通木材の用途が拡大し,更なる木材利用が可能になりました。
  • 耐候性・耐久性に優れた多様な木質建築空間を提供します。
  • 建築物の構造部材に適用可能な環境配慮コンクリートにより脱炭素社会の実現に貢献します。

技術の特徴

技術の特徴

ロングスパン架構の実現

螺旋状に組み上げた木組みデザインと構造架構を融合させました。木で包み込まれるような空間を螺旋構造(ヘリカルワインディング構造※)で実現する、軽量で安定した構造架構です。木材が重なる交差部を新規開発のボルト接合で縫い合わせ、鋼棒や鉄骨材と組み合わせた「ハイブリッド螺旋組構造」により、ロングスパン(支点間距離約19m)でありながら、揺れにくい安全な木橋を実現しました。

技術の特徴

※ヘリカルワインディング構造木材の細胞構造で、束ねられた木繊維が方向を変えながら積層し、ねじり合うことで強さとしなやかさを併せ持つ構造

一般に流通する小径木材でロングスパン構造を
実現するボルト接合の開発

木部材を切り欠かず、ビス固定した鋼製プレートを介して接合し、高い剛性・耐力を確保しています。[ 特許出願済 ]

技術の特徴
  • 技術の特徴
  • 技術の特徴

耐候性・耐久性の向上

水溜まりのないデザイン 長手方向は傾斜した螺旋状の木組み、短手方向は逆台形の断面とすることで、橋側面部材は雨がかりしにくく、水が溜まらない断面構成としています。部材交差部のボルト接合部は、隙間を設けて水が溜まらない配置とすることで、水の滞留による腐朽発生のリスクを低減しています。
当社独自開発T-WOOD®COAT 薬剤を乾式加圧注入させる防腐・防蟻処理[製材JAS規格における性能区分:K4]と併せ、汎用的な保護塗料の2倍以上の耐久性を持つT-WOOD® COATを塗布することで、腐朽や変色を防止し、耐候性、耐久性を向上させています。

部材の交換・追加補強を可能とする長寿命化設計

木部材の劣化度合いにあわせて部材交換や補強部材の追加が可能です。調達しやすく、軽量で扱いやすい流通材の採用と単純なボルト接合により、容易な部材交換が可能です。また、著しい部材劣化がある付近への補強部材の追加を可能とすることで、木橋の長寿命化を図っています。

技術の特徴

脱炭素社会を促進する当社独自の環境配慮
コンクリート

製造時CO₂排出量を大幅に削減するT-eConcrete®を橋脚基礎に国内初適用 コンクリートには、セメント使用量を削減した建築基準法対応型を採用しました。さらに、セメントを使用しないセメント・ゼロ型と、炭酸カルシウムを添加してカーボンネガティブを実現するCarbon-Recycleについては、大臣認定制度により性能を証明し、建築構造体に初適用しました。

CO₂排出量削減

TAC.T BRIDGEは、普通コンクリートの人道橋と比べてCO₂排出量を約42%削減(当社比)しています。

  • 技術の特徴
  • 技術の特徴
  • 技術の特徴