お客様のメリット
- 遠隔で作業開始操作を行うと建設機械が自ら判断して自動走行を行います。
- 車載PCで自動走行の制御を行うため、通信インフラも最小限で済みます。
- センサで状況を判断するため、夜間など視界が確保できない状況でも自動で施工ができます。
技術の特徴
遠隔操作型の問題点を自動走行型で解決
従来の無人化施工システムは、操作室のオペレータが現場周辺のカメラ映像を見ながら遠隔操作するものでした。
このため、複数のカメラとその映像送信のための通信インフラの設置といった整備コスト、遠隔操作に熟練したオペレータ不足、通信遅延による映像や操作のタイムラグといった問題がありました。
本システムは車載PCで走行の制御を行う自動走行型であるため、熟練したオペレータは不要です。さらに、センサで状態を把握するため、カメラは不要です。制御は車載PCが行うため通信遅延はほぼなく、操作室との通信も最小限で済みます。
安全性の確保
人体検知・障害物検知を行うレーザースキャナ及び、自動走行可能エリアの設定機能を搭載しています。これにより夜間・濃霧・カメラの設置が困難などで視界が確保できない状況でも安全に自動で施工ができます。
作業状況の見える化
操作画面に転圧エリア・レーン番号・転圧回数・現在位置などを表示し、遠隔操作室で作業状況を容易に把握できます。
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本システムのイメージ
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操作画面
実績・事例
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一号機
雲仙にて実証実験 -
二号機
エコパークいずもざきにて実施工 -
三号機
南山造成所にて実証実験
実績・事例詳細
一号機(2015)
雲仙にて、2015国土交通省公募次世代インフラ用
ロボット現場検証
- ・濃霧や夜間の走行も検証
- ・悪路面でのスリップも、迅速な進路修正
- ・走行精度20cm
→「活用を推薦する★★」の評価
二号機(2016)
エコパークいずもざき第3期最終処分場建設
工事にて、実施工
- ・自動走行可能エリアの設定
→エリア外では強制停止し、安全性アップ - ・GPS方位計による制御
→方位の補正が不要 - ・見やすい操作画面で直感的な走行計画を指示可能
→走行計画の直感的な編集が可能に
三号機(2019)
南山造成にて、実証実験
- ・位置センサをTS※からGPSに変更
→車外の機器削減 - ・相対座標系に対応
→座標系が把握しやすくなる
※TS:Total Station。光の反射を利用し、対象までの距離と方向を計測する測量機器。