T-i ROBO® Slab Finisher(コンクリート床仕上げロボット)

T-i ROBO® Slab Finisher
(コンクリート床仕上げロボット) コンクリート床仕上げ工事における労働環境の改善および作業の省力化

お客様のメリット

  • 最新のロボット施工技術によりコンクリート床仕上げ工事を支援します。
  • 熟練工の匠の技とロボット施工技術の「共働」により,作業の省力化を図ります。
  • リモコンを使用した遠隔からの操作でコンクリートの床を仕上げることが可能です。

技術の特徴

1.コンクリート床仕上げ工事における土間工の負担軽減

建設現場では土間工(コンクリート床を仕上げる作業員)がコンクリート床仕上げ工事を行う際、通常コテを使用して人力で腰を屈めて床を仕上げる作業とコンクリート床を仕上げる機械(ハンドトロウェル等)を使用する作業を併用して行います。これらの作業は、腰を屈めて行う厳しい体勢や機械を身体全体で支える状態が長時間継続するため、身体への負担が大きくなります。そこでリモコンで操縦することが可能なコンクリート床仕上げロボットを使用することにより、土間工の負担を軽減することでコンクリート床仕上げ工事の作業環境を改善します。

人力によるコンクリート床仕上げ状況

人力によるコンクリート床仕上げ状況

ハンドトロウェル使用状況

ハンドトロウェル使用状況

コンクリート床仕上げロボット操縦状況

コンクリート床仕上げロボット操縦状況

2.バッテリーを利用した電動駆動方式による作業の低騒音化とCO2排出量の削減

コンクリート床仕上げロボットは、2か所のコテ回転部が回転することで走行しながら床を仕上げる機構です。
この回転部の駆動方式にバッテリーによる電動駆動方式を採用することで、エンジン駆動で動作する従来のコンクリート床を仕上げ機械と比較して低騒音作業が可能となります。またガソリン等化石燃料を使用しないため、CO2排出量を押さえることが可能です。

コテ回転部 内部にバッテリー収納

3.モデルチェンジにより様々な床コンクリートに合わせた施工が可能

2018年度に完成した初号機をモデルチェンジし、2022年度末に新機能を搭載した改良機が完成しました。
主な改良・変更点は以下になります。

  • ・遠隔からリモコン操作でコテの角度を変更する機能により、刻々と変化するコンクリート表面の凹凸状態に合わせてコテで押え、平滑に仕上げる作業が可能です。
  • ・コテ部分の回転数を約20~150rpm(回転/分)の範囲で変更する機能により、気温が低くコンクリートの硬化が遅くなる冬季から、気温が高く硬化が早くなる夏季まで、床の状況に対応した仕上げが可能です。
  • ・ロボットの重心位置やコテの回転方向(時計回りと反時計回り)を制御する機能により、コンクリートが硬化していない非常に柔らかい状態で施工する「アマ出し」作業が可能になります。
初号機

初号機

改良機

改良機

コンクリート床仕上げロボット新旧仕様比較表

コンクリート床仕上げロボット新旧仕様比較表

社外表彰

平成30年度「エンジニアリング奨励特別賞」:2018年8月27日 一般財団法人エンジニアリング協会
第18回建設ロボットシンポジウム「優秀ポスター賞」:2018年9月14日
公益社団法人土木学会,一般社団法人日本建築学会他
第8回日本ロボット大賞「優秀賞」:2018年10月17日 経済産業省,一般社団法人日本機械工業連合会他