概要
- 解体・リニューアルなどの建設現場から排出された廃板ガラスを再資源化しました。
- 廃板ガラスの撤去時、不純物の混入防止及び組成分析を実施し、品質管理を行いました。
- 廃板ガラスを適切に回収し再資源化することでCO₂排出量の削減※や循環型社会に貢献します。
実証試験の概要
解体・リニューアルなどの建設現場で排出される廃板ガラスは本来リサイクル可能な素材です。適切に回収し再資源化することにより、CO₂排出量の削減や、循環型社会の実現に貢献することが期待されていますが、現状ではそのほとんどが再利用されることなく最終処分されています。
また、ガラス原料には輸入に頼らざるを得ないものもあり、原料の製造から入手までの過程で多くのCO₂の排出が避けられないような状況となっていました。
そこで、当社は、AGC株式会社の協力を得て、温室効果ガス発生量の削減とともに循環型社会の実現に貢献することを目的に、2023年8月から解体工事により建設現場で発生する廃板ガラスの再資源化実証試験を開始しました。
廃板ガラスの解体・再資源化
実際の解体工事において、板ガラスの取り外し・撤去~搬出・運搬~再資源化・品質管理などの各フェーズにおける現状の課題を抽出するとともに、リサイクルを効率的かつ安全に行い、十分な品質とコストメリットを確保するための方策を検証しました。
資源循環への取組み
今後当社は、建設現場から排出される廃板ガラスの再資源化により、社会的課題であるサーキュラーエコノミー、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを推進します。
ガラスのリサイクル
※バージン材に代わり再資源化材を1トン利用する毎に、原料調達からガラス製造まで1トン当たり0.7トンのCO₂を削減できる見込み。
実績・事例
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ガラス・サッシの取り外し
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廃板ガラスを破砕したガラス片(原料)
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再生ガラス