お客様のメリット
- 昨今懸念される東海・東南海・南海地震のような長周期地震動から超高層建物を守ります。
- 装置設置が屋上に限定されるため、改修時等はテナントへの影響が極めて小さくなります。
- 高性能大型制振装置のため、設置台数が少なくて済み、補強工事を最小限に抑えます。
技術の特徴
長周期地震動に対応した大型制振装置(TMD)
従来風揺れ対策に用いられてきた多段振り子式の制振装置(TMD*)を、錘の重量および可動量を大型化**し、長周期地震対策にも適用可能としました。風荷重時より地震時は建物が大きく揺れる為、制振装置にも大きな変形能力が求められます。T-MダンパーⓇは、従来の約2倍の可動量となる約4mの大ストロークを実現しました。*TMD:Tuned Mass Damper 建物の揺れと錘が逆に動くことで建物揺れを効果的に低減する制振システムです。
**大型化:錘重量は最大500t程度、可動量は最大4m程度となります。
工事範囲は屋上に限定
装置の設置に際して工事範囲は、屋上階に限定されます。制震改修工事においては、一般居室階の有効床面積の減少がなく、外観、景観の影響もないので、テナントへの影響が極めて小さくなります。
補修工事を最小限にしローコストで設置
一台当たりの装置性能が高いため、必要な設置台数を少なくし、併せて設置に伴う補強工事を最小限とするため、ローコストで設置することが可能となります。*本装置は、三菱重工機械システムズ(株)との共同開発品です
大ストロークが可能な多段振り子式TMD
実績・事例
T‐Mダンパー®の概要図