建物内部の浸水リスク評価・診断システムT-Flood Analyzer

建物内部の浸水リスク評価・診断システム
T-Flood Analyzer 浸水リスクを短時間で把握し、リスクマネジメントに活用できるシステム

お客様のメリット

  • 集中豪雨や津波災害などに伴い発生する建物の浸水被害に対して、最適な浸水リスク対策案や事業継続計画の策定を支援します。
  • 新築や既存の建物を問わず、浸水解析が可能です。
  • CAD(Computer-Aided Design)やBIM(Building Information Modeling)のデータを活用するため、迅速な浸水解析が可能です。
  • 解析結果は2次元もしくは3次元で可視化されるため理解が容易であり、合意形成の促進に寄与します。

技術の特徴

(1) 建物内の各室への浸水経路、浸水量、浸水時間などの解析結果はわかりやすい図で可視化されます。そのため、建物内各室への流入経路や浸水深さを一目で把握できます(下図の①)。

(2) 浸水対策に用いる防水扉や排水ポンプの配置,数量などを容易に変更できます。複数の対策案を短時間で比較・評価できるため、最適な対策案を迅速に選定することができます(下図の②)。

(3) 設計図書や現地調査に基づいた情報のみを有する建物でも本システムを適用することが可能です。この場合、浸水解析に必要なエリア情報(各部屋の配置、部屋や廊下の扉,窓の幅など)をCAD化することで、入力データの作成時間を短縮します。BIMのデータを有する建物では、入力データを自動作成できるため、より迅速な解析が可能となります。

(4) BIMデータを入手できる場合,解析結果を3次元化し、任意の視点で表示できます。そのため、関係者間で浸水状況や浸水リスク情報の共有を容易にできる等,合意形成ツールとして有効です(下図の③)。

①浸水範囲の時間変化(例)

①浸水範囲の時間変化(例) ①浸水範囲の時間変化(例)
  • ②浸水被害を最小化,最適化する方策の提案と効果の確認(例)

    ②浸水被害を最小化,最適化する方策の提案と効果の確認(例)
  • ③BIMによる3次元の可視化(例)

    ③BIMによる3次元の可視化(例)

実績・事例詳細

解析概要

解析対象
:大成建設株式会社 札幌支店
解析規模
:地上1階,地下1,2階の3層(約740㎡/階,地上部および地下1階は約15部屋)
解析条件
:建物地上部より仮想の浸水深(地上部に水深1mを2時間連続)を付与
  • 外観

    外観

  • 使用したCADデータ

    使用したCADデータ

解析結果

  • t=0min

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  • t=30min

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  • t=60min

    t=60min

建物内部の浸水状況

建物内部の浸水状況

  • t=0min

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  • t=60min

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  • t=120min

    t=120min

BIMを用いた3次元可視化結果